書き込み数は6件です。 | ◀▶ |
『パワハラ・いじめ 職場内解決の実践的手法』(金子雅臣・著/日本法令)を読みました。
厚労省「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」の報告書に忠実なかたちでパワハラとは何か、パワハラを予防するためにどうすべきか、あるいは職場内で起こってしまったパワハラにどう対処するかを解説した真面目な真面目な本です。その真面目さは日本法令さんの出版物らしいといえる。とはいえ、セクハラ、パワハラに関係して飯を食っていることに対するある種の嫌悪感、それ以前に円卓会議そのものに懐疑心を持ってしまう私は前近代的な人間なのでしょうか。 … [続きを読む] |
『ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語』(角川文庫編集部・編)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。 7月のある日、「郵便」を発見したぼくの、胸がきゅんとするやりとり―(「郵便少年」森見登美彦)。映画の撮影用に借りた家に住むことになった映画監督の息子の夏(「フィルムの外」大島真寿美)。浪人2年目の夏、青春18きっぷを片手に出かけたあてのない逃避行―(「ささくれ紀行」藤谷治)。夏をテーマに大島真寿美、瀧羽麻子、藤谷治、森見登美彦、椰月美智子が競作。まぶしい日差しの中、きらきら光る刹那を切り取った物語。 |
---下がり眉 澪のことをそう呼んでいたひとも、今はもう遠い。確実に時が流れ、甘やかな思い出も、斬られるような切なさかも、静かに引いていく。 橋の袂に立ち、澪はひとり、暮れなずむ天を振り仰いだ。 (本書P96より抜粋)
『天の梯 みをつくし料理帖』(高田郁・著/ハルキ文庫)を読みました。
まずは出版社 … [続きを読む] |
昨夜、久しぶりに茜からメールが届いた。 年が明けてから何度かメールのやりとりはしていたが、会って話をする機会はなかった。練習がきつくなって時間的な余裕がなかったからだ。・・・・・・いや、本当は違う。時間は作れなくはない。茜と会うことにためらいがあった。どうしても多惠が気にかかる。多惠に隠れて茜に会うのが、なぜかうしろめたいのだ。 (本書P146より抜粋)
『セカンドウィンド(Ⅲ)』 … [続きを読む] |
『あすなろ三三七拍子 (上・下)』(重松清・著/講談社文庫)を読みました。
世の中、理屈がすべてではない。正しいが正しくないこともある。男同士にしか判らないドメスティックな価値観だろうと、日本人にしか判らない島国根性だろうと、それを軽々にアナクロニズムと切り捨てられる筋合いはない。閉じた世界で昇華した精神世界を理解せず頭から否定するような態度こそが浅薄で偏狭な考 … [続きを読む] |
2014年7月の読書メーター
七月は初めて読む作家さん(山本文緒、中田栄一、雪舟えま・・・)との出会いがあった。今後、別の作品を読んでみたい。また、以前から読み進めているシリーズを久しぶりに読みもした。アルバート・サムスン・シリーズ、87分署シリーズ、成風堂書店シリーズなどがそれだ。やはりイイ。上田早夕里氏の新シリーズ(妖怪探偵・百目)も今後が楽しみ。読んだ量こそしれているがワクワ |
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