私は何度かこの映画を見ました。
テンポが遅くてつまらいと私の姉が云うので、私は凄く反発を覚えましたが、ああっ!これは感性の問題だからと思い直し、只一言「あなたの視線はいつも高いと、日本人の情感は漂うように下にあるのだ」と。
『東京物語』(DVD)を観ました。1953年、松竹配給の映画ですが、DVDはデジタル・リマスターによって修復されています。 この映画を私は大好きです。親と子の関係、家族について考えさせられます。少し前に『おようと』を観た後だけになおさらです。それにしても、この頃の映画は「家族」について、深く、真剣に考えていますね。今も昔も、どんな家族も様々な問題を抱えているものです。この頃はそれを真っ向から捉え、考えようとする姿勢があります。今はどちらかといえば、そこから逃げている感があると思うのは私だけでしょうか。「家族」というものは、人が生きていくうえでの最大のテーマなんですがねぇ・・・
監督 小津安二郎
(配役) 笠智衆(平山周吉)
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