2011/03/15
「惚れた女のために裁判官を辞めることができても、ですか」
(本書P57 「無縁」より)
『STORY BOX Dec.2010 vol.16 狗賓童子の島』を読みました。
桜木紫乃氏の「無縁」が未だ連載第二回ながら素晴らしい出来だ。「限界集落株式会社」(黒野伸一)、「偏差値70の野球部」(松尾清貴)が最高潮。続きが気になって仕方がない。
「狗賓童子の島」(飯嶋和一)
第十五回。
前前前前前前前前前前々回より連載を細切れに読むのは無理と判断し飛ばしたまま。飯嶋さんゴメンナサイ。
「北上次郎の本の話」(第十六回「流人」について)
アンリ・シャリエールの『パピヨン』を読みたくなった。しかし、amazonで検索してみると新品がない。絶版となっている模様。古本が出品してあるが上・中・下巻で五千円ほどする。スルーしてTSUTAYAでDVD映画(スティーヴ・マックィーン主演)を借りることとした。いずれ古本市ででも手頃価格に出会えれば購入を期す。
『高麗秘帖―朝鮮出兵異聞』(荒山徹/著・祥伝社文庫)、『オルタード・カーボン』(リチャード・モーガン/著・アスペクト)は是非とも読みたい本。 『オルタード・カーボン』は『ブレードランナー』を超えるフューチャー・ノワールの傑作との噂高い。しかもサイバーパンクものとあっては私として外せない本だ。
『海鳴りやまず 八丈流人群像』(藤井素介/著・講談社文庫)も絶版。しかしこちらは古本が¥1で出品してある。送料込みで¥250。即発注。
「無縁」(桜木紫乃)
第二回。
自分の本当の気持ちから、ほんのちょっと目を背けることができれば平穏無事に生きられるのに……なぁ…
「結婚」(あさのあつこ)
四人目。佐々木慶介。
萌恵さんの結婚披露宴。これって一人目からすべて同じ披露宴だったんだと気づいた。vol.14で出てきた有機野菜を調理して出す小さなレストラン「木もれ日」がこの新郎・新婦が開こうとしているお店なのだ。実際にあったら行ってみたいな。
「異境」(堂場瞬一)
第十一回。
いよいよ真相に迫ってきた。しかし「山北ヤード」は危険。
「血筋」(三羽省吾)
第五回。
死んだ父親が追っていた事件と、今、息子二人が係わる事件がわずかに繋がってきた?
「候補(リスト)」(五條瑛)
第十二回。
そろそろ、それぞれの登場人物がどう絡まっているのか、「会議」とはなにかをかいま見せていただけませんか? 五條さん。
「偏差値70の野球部」(松尾清貴)
第十二回。
「甲子園をめざす」と言っておきながら、夏予選のエントリーを忘れとったんかい! セバスチャン。
「限界集落株式会社」(黒野伸一)
第五回。
やっとのことではじめた集落営農だが、市役所の協力は得られない。むしろJAと一緒に嫌がらせをする始末。ガンバレ止村!