土日出勤の続く主人の代休が今日だったので、二人で午後から矢掛に行ってきました
前々から歩いてみたいとは思っていたのですが、なかなか機会がなくて、初めてです
平日なので人通りもほとんどない感じで、昼休憩に入ってお店もあいてなかったので、夕方まで食べ物にありつけませんでしたが。しかもてっぱん(笑)でもおいしかったのでいいですね
さて、矢掛では本陣の見学をしました 丁寧に説明してくださったので、少し紹介したいと思います
この門を入れるのは大名クラスの方 本陣の玄関に続く門です その先の玄関にある衝立には猫が描かれていますが、中国のものだそうで、尻尾が。。。。 思わず「化け猫ですか?」と失礼な事を聞きたくなってしまいましたが、ちょっと婉曲に「キツネだと九尾の狐と言うのがいますが。。。」とやっぱり言ってしまいました(-_-;)
その先にあったこれは
まあ、予約票みたいなもののようです これを持って何月何日に到着するか知らせて、当日掲げて待つ そんな感じのものだそうです 紙のものもあるそうです
奥がお殿様のお部屋ですが、襖は京都のお公家さんのところから購入してとりつけたものだそうです なので、菊の御紋も入っています 床の間の壁は紙張りになっています と言うのも、土壁にしては乾くのに日数がかかり、きれいにするのに間に合わないからだそうで、紙だから汚れてもすぐに貼りかえられるという工夫のようです 後からも出てきますが、今でも見習いたい工夫がいくつもある本陣でした
お庭の向こうにあるのがお風呂と化粧部屋、便所です お風呂は板張りで、風呂桶は持ち込みなのだそうです。 便所の方は引き出しになっていて、用を足した後は健康状態をチェックされるんだそうです それなら、お殿様って、臭い便所は知らなかったってことでしょうか(笑) 真っ暗だったのでフラッシュたいて見せてもらいました(でも本当は立ち入り禁止のようです。案内してくださったので入りました)
畳を敷いた廊下の扉にも絵がありました 薄れてはいますが、お殿様の部屋にも板に絵が描いてあるようです お殿様の部屋には、篤姫さまも宿泊されたそうですよ で、そのお部屋ですが、障子も格の違いを明確にしているためか、さんが縦に2本、3本と変わった入り方をしてますよね 欄間部分には、ブドウと栗鼠、蝶などが描かれていて、蚊帳を吊る環もありました 釘覆いは巻貝の形でしたね それから部屋の外にある手水鉢のところは水琴窟になっているそうです
で、ここからは次のお客さんの方に説明に行かれたので、自由に見せていただいたのですが、壁に古地図があって主人がいい発見をしました 地図には「備後尾ノ道から~里」と言う表現が何ヶ所もあって、尾道を起点にしてもらっているようで嬉しかったです 写真のは解説用で、活字になっている方です 尾道を探してみてください
さて、本陣と言うのは、儲けにはならないようで、大名の宿泊賃はタダなのだそうです でも実は。。。と言う詳しいお話は、オトモダチのアイテツさんが詳しく書かれていますので、興味のある方は是非アイテツさんの本を買って読んであげてください(お貸しますと言いたいところなんですが、出来れば買ってあげてほしいんです。) で、こちらの本業は造り酒屋さんだそうです 一番奥には庭があって、きれいな芍薬が咲いていました
矢掛の町も、京都と同じで間口で税が決まっていたようなので、どの家もウナギの寝床のように奥が深い 本陣は奥行き90mくらいと言われたように思います 本当に奥が深かったです。 余談ですが、柚べしを買った近くのお菓子屋さんもこんな感じでしたから 本陣ではありませんが、分かりやすいので載せておきます
あ、それから入り口にもいくつかの工夫がありました
この縄のれんは、旅の汚れ、ほこりなどを落とす、衛生面での働きと目隠しの両方の機能を持っていたそうです
格子は光を取り入れるとともに、目隠しの役割もあるし、外も見える 小さい頃にはうちの家にも格子があったので、いつも座って楽しんでいました。 特に頭を早く動かして、外の景色を見るのが面白かったのを覚えています さて、ここの格子ですが、二重になっていて、引くと閉めることもできるんです 面白いなあと思いました 今でも使えそうなアイデアです
本陣を出て、脇本陣に行きましたが、こちらはお休みで外をぐるり回っただけです 脇本陣には家老とかの家来衆が宿泊したみたいですね また下宿と言って、一般家庭にもそれぞれ振り分けられて宿泊していたそうです
あまり歩いてはないけど、楽しいデートでした お好み焼きもふんわりしておいしかったし
夜も少しお出かけしていたので(これは私だけですが)少々遅くなりました でも忘れちゃいそうなので覚えているうちにとブログをアップしました
では。。。 おやすみなさい |