すべての本はなにかしらの過去を背負っている。持ち主に大事に読まれ、愛された本もあれば、仕舞いこまれたまま忘れられていた本もあるだろう。
『ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~』(三上延・著/メディアワークス文庫)を読みました。
まずは裏表紙の紹介文を引きます。 鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。
実は本屋の手違いでこちらが先に届いた。カバーがかかっていたのでタイトルをよく確認せずこちらから読み始めた。途中で気付いて第一巻を手に入れるまで読むのをやめようかと思ったがやめることができなかった。それほどまでにこの物語に、いや、栞子さんに魅了されていた。本書を読み終えるやいなや本屋に走り、第一巻~栞子さんと奇妙な客人たち~を手に入れ、読み始めた。二巻逆一気読み。その上で二巻を再読した。バカですねぇ。そして、第三巻はまだ発刊されていない。禁断症状緩和のため、せめて本の虫の女性主人公が登場するという『六の宮の姫君』(北村薫・著)を読むこととした。病気ですねぇ。
以下、雑感。
栞子さんの可愛いこと
装画に関するちょっとしたトリビア
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