東野圭吾氏を少しずつきちんと読んでいこうと思いました。ふとそう思ったのです。
東野氏の小説は過去に5作ほど読んでおり、中でも『手紙』『容疑者Xの献身』『さまよう刃』はすばらしい作品でした。東野作品を呼んでいく上で「ガリレオ」と「加賀恭一郎」の二つのシリーズは外せない。そしてシリーズを読む上で順序をばらばらに読むわけにもいかないだろう。まずは加賀恭一郎シリーズから取りかかろうと思う。すでに『嘘をもうひとつだけ』を読んでいるが、第一話『卒業』から始めよう。
加賀恭一郎シリーズを整理しておきます。(☆印は既読) 第1の事件 ☆『卒業』 恭一郎大学4年生 第2の事件 『眠りの森』 警視庁捜査一課 第3の事件 『どちらかが彼女を殺した』 練馬署 第4の事件 『悪意』 警視庁捜査一課 第5の事件 『私が彼を殺した』 練馬署 第6の事件 ☆『嘘をもうひとつだけ』 練馬署 第7の事件 『赤い指』 練馬署 第8の事件 『新参者』 日本橋署 第9の事件 『麒麟の翼』 日本橋署
それにしてもこの『卒業』、密室殺人に加え花月札トリックとは・・・いきなり頭を使います。
次は『眠りの森』だな。『卒業』では恭一郎は学校教師になるつもりだったはず。しかし『眠りの森』では警視庁捜査一課に所属しているようです。どういう心境の変化があったのか。そのあたりも気になるところ。
最後に出版社の紹介文を引きます。 7人の大学4年生が秋を迎え、就職、恋愛に忙しい季節。ある日、祥子が自室で死んだ。部屋は密室、自殺か、他殺か?心やさしき大学生名探偵・加賀恭一郎は、祥子が残した日記を手掛りに死の謎を追求する。しかし、第2の事件はさらに異常なものだった。茶道の作法の中に秘められた殺人ゲームの真相は!?
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