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2013年12月23日(月) 

「日頃はつらい思いをしている女の子にも夢みたいな報われる日があってもええやないか、っていう話なんや。絶対に面白い話になるよ!」

                                     (本書P206「解説」より)

 

 

 『輝く夜』(百田尚樹・著/講談社文庫)を読みました。

 私は日本の冬に暴力的な猛威をふるうクリスマスという厚顔無恥な馬鹿騒ぎを憂い、昨今の恋愛礼讃主義に敢然と異を唱え、かような理不尽極まりないクリスマスファシズムに対し「日本人はもう一度節度を取り戻さねばならぬ」と主張するものである。

 が、しかし、百田氏が紡いだクリスマスイブの奇蹟の物語に目頭を熱くし、心がほっこりと温まった。多くを望まず、不平を言わず、真っ当に毎日を生き、ささやかな幸せを願う人にはこんな奇蹟があっていい。いや、あってほしい。小説はそんな読者の願いを叶えてくれる。素晴らしいことではないか。

 今日は2013クリスマス・イブ。今日この日に読むべき本を一冊あげるとすれば、まさにこの本がぴったり。O.ヘンリーの短編小説「賢者の贈り物」が好きな人は、きっとこの小説が気に入るはずである。

 

 

 


閲覧数660 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2013/12/23 07:07
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