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2014年07月14日(月) 

『サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ』(大崎梢・著/創元推理文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵のコンビが、書店に持ち込まれるさまざまな謎に取り組んでいく。表題作を含む五編を収録した人気の本格書店ミステリ、シリーズ第三弾。


 

 

 

 

「君と語る永遠」に泣きそうになった。やっぱり書店はイイ。世の中には二とおりの人間がいる。書店で1時間でも半日でも、場合によっては一日でも過ごせる人とそうでない人だ。書店は興味と謎と発見と驚きとその他なんだかわからない何かに満ちているのだが、それを面白いと知ってしまうかどうかなのだろう。必ずしも書店の面白さを知った方が良いとは限らない。それはそれで人生という限られた時間の多くを本に絡め取られてしまう不幸でもある。しかしそこは本に惚れた弱み、「あなた(本)のための不幸ならよろこんで」ってなものだ。本を単に情報の記録媒体ととらえるなら、データ通信でダウンロードすればよい。しかし私は紙の本になくなって欲しくはないのだ。坂木司氏が解説に書いていらっしゃるとおり、本は『「目」という再生装置さえあれば、誰にでも開かれた世界。ローテクで単純だからこそ、いつの時代でも再生できる安定感がある。そしてそれこそが、記録媒体としての本の強み』なのだ。私はいつまでも本を手に取り、一頁、一頁めくるかたちで読みたい。アナログを気取りたい。

 

 

 

 

 


閲覧数639 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2014/07/14 00:01
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