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2014年11月24日(月) 

ささらさや』(加納朋子・著/幻冬舎文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


 

事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された!ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。


 

 

 

 

お人好しには住みにくい世の中である。隙あらば人を騙してやろう、奪ってやろうと鵜の目鷹の目の世の中だ。そんな世間にあって優しく控えめで、お人好しの妻がいたら・・・ その妻に子供が生まれたとたん、夫たる自分が不慮の事故で死んでしまう羽目になったとしたら・・・。そりゃあ死んでも死にきれない。切ないです。身もだえするほどもどかしく苦しいです。何とかしてやりたい、守ってあげたいという気持ちが奇跡を生む。現実にはあり得ないでしょう。でもそれが出来るのが小説の力です。加納さんの紡いでくれた奇跡と救いの物語に感謝。

 

 
 
 

閲覧数622 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2014/11/24 23:52
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