不順な天候が続いた今年の夏でしたが、当日は澄んだ空に夕凪。
群青色の海原に精霊を乗せて1000個の灯ろうが流れていく様は幽玄の趣でした。合掌
10月11日にベルベデールせとだで行われる観月会には、南小学校の児童による太鼓やコーラス、全国コンクール優勝者による尺八演奏のほか灯ろう流しの模様を取材した映画監督リンダ・オオハマさんや映像作家梶高慎輔さんによる映像インスタレーションが公開される予定です。入場無料。お楽しみに。
14日に行われた、瀬戸田の灯ろう流しは、地蔵院のお祭ですが、1000個もの灯ろうを流すのに、全く外部に向けての宣伝をしません。 (そう言えば今年は10月11日に行われると言う南小学校横の海に立つモニュメントをステージに行われる観月会も宣伝されませんね。。。) 灯ろうのお話を少ししましょう。 2年ほど前にお話をうかがったので、少しうろ覚えですけど。。。 灯ろう流しをすることの難しさは「ゴミ」になると言う問題があるので、なかなか許可にならないのです。 しかし、瀬戸田の灯ろうは事後の回収は勿論ですが、たとえ海に沈んでもやがて自然に帰るように「わら(しかも特注)」と「竹ひご(檀家さんの手づくり)」紙で出来ています。 わらは束ねて十字に組みます。 灯ろう流しは高根橋のたもとから始まりますが、そこの船の上で、そのわらのはし4ヵ所にそれぞれ竹ひごを立て、筒状になった紙を被せていくのです。 この作業皆さん手馴れていて、次々と組んだ灯ろうに火を灯しては船の上から流していきます。 今年は、理想的とも言える天候で、流れに乗った灯ろうはゆっくりとひょうたん島のほうへ、そして手前で大きくカーブして流れていきます。それがまた満ち潮に乗って瀬戸田方向に帰ってきたのを回収するのだったと思います。しかし1000個もの灯ろう、回収作業も大変だと思います。 私たちはそれこそ、外部に宣伝されていないこのお祭りを地元の方々に混じってゆったりと楽しませていただきました。大変贅沢な時間です。汐の状態によって日にちが決まるのと、天候に左右されやすいと言うことが、外部に宣伝されない大きな理由のようです。 しかし、見た人はきっと感動されると思います。 一度は瀬戸田の灯ろう流しを見に行かれることをお勧めします。 |