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『バケツでごはん④』(玖保キリコ:著/Big spirits comics special)を読みました。 「父と娘の動物園」は極々ふつうの話だが、泣ける。心がじわっとなって、目頭が熱くなってくる。歳をとったのかもしれない。55年生きてきて、「やはり大切なのは仲間だ!」って、改めて言うほどのことでもない当たり前のことだけど。 それにしてもギンペーもフラジーちゃんももどか … [続きを読む] |
『バケツでごはん③』(玖保キリコ:著/Big spirits comics special)を読みました。 ギンペーの自意識過剰状態は続く。ロンさん、家族のもとへ戻ってきてよかった。墜ちてわかったこともあったのかな。パンダも苦労しないといけないって事か。況んや人間をやっ!ってか? チェザーレが案外いい奴だった。魅力が増している。今後どんな扱いになっていくのか、楽しみだ。 … [続きを読む] |
『バケツでごはん①』(玖保キリコ:著/Big spirits comics special)を読みました。 動物たちが上野原動物園に勤務するリーマンで、通勤には地下鉄を使っているという設定が意外とツボだった。 そもそも動物園にいる動物たちを我々は愛しくも哀しい存在として認識している。そしてまた同時に我々はリーマンの悲哀も知っているのだ。愛すべき動物たちとリーマンのオーバーラップがえもいわれぬ世界観を醸し出している。 登場キャラクターの性格づけがまた良い。タイトルのネーミングも素晴らしい。ええ仕事してますなぁ。 |
『暁の死線 "DEADLINE AT DAWN" 』(ウィリアム・アイリッシュ:著、稲葉明雄:訳/創元推理文庫)を読み終えた。 まずは出版社の紹介文を引きます。 故郷に背をむけて大都会ニョーヨークの虜となったダンサー稼業の女のまえに、突然姿を現わした風来坊青年。彼は奇しくも女の故郷の町の隣家の子だった。その彼はいま殺人の嫌疑に問われている。潔白を証明するための時間はあと五時間しかない。深夜のニューヨークに孤独な若い二人の捜査は進む。『幻の女』と並ぶアイリッシュの代表作。 |
『紙の月』(角田光代:著/ハルキ文庫)を読みました。 墜ちてしまう危険はその人のすぐ側に、まるでその人に寄り添うようにあるのだろう。すぐ側にはあるが、人はそちら側に足を踏み入れてはならないことを本能的に知っており、普通は道を踏み外すことはない。しかしわざわざそちらに足を踏み入れてしまう人がいる。将来より刹那を選んでしまうのか、あるいは自分を破壊 … [続きを読む] |
『夜鳴きめし屋』(宇江佐真理:著/光文社時代小説文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 本所五間堀の「鳳来堂」は、父親が営んでいた古道具屋を、息子の長五郎が居酒見世として再開した“夜鳴きめし屋”。朝方までやっているから、料理茶屋や酒屋の二代目や武士、芸者など様々な人々が集まってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉もいた。彼女の息子はどうやら長五郎との間にできた子らしいが…。人と料理の温もりが胸に沁む傑作。 |
『幻の女』(ウィリアム・アイリッシュ:著、稲葉明雄:訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。 久しぶりに再読。「夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった」の書き出しで始まるミステリの名作。なぜ?なぜ?なぜ?の繰り返し、なぜ?なぜ?なぜ?の積み重ねの末、フラストレーションMAXIMUM状態での大どんでん返し。これはもうミス … [続きを読む] |
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