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『春琴抄』(谷崎潤一郎:著/新潮文庫)を読みました。
ほぼ40年ぶりの再読。 やっかいな小説です。句読点や改行が無いのもやっかいだが、謎が多すぎる。謎を謎として楽しめばよいのかもしれないが、本当のところはどうなのか、谷崎に訊いてみたいという思いがぬぐいきれない。しかし、仮に私の目の前に谷崎が居たとして、それを訊ねるわけにはいくまい。なぜなら谷崎はこの小説で読者を試しているような気がするのだ。「君にこの世界が理解できるのかい?」と。 先日読んだ本『花筏 谷崎潤一郎・松子 たゆたう記 』(講談社文庫)を読んだところに … [続きを読む] |
『明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話』を読了。 題名が『明日のことはしらず』ということで、宇江佐さんの体調のことが気になった。しかし、あとがきを読むと今のところ安定していらっしゃる由、ほっとしました。ご病気にもかかわらず精力的に仕事をしていらっしゃるお姿を心から尊敬しております。私がもしそのような境遇にあれば・・・と考えたとき、なかな … [続きを読む] |
『時が新しかったころ』(ロバート・F・ヤング:著、中村融:訳/創元SF文庫)を読了。 もしも愛に飢えた男が目の前にいたとしたら・・・、私は迷わずロバート・F・ヤング『たんぽぽ娘』を読むことをすすめるだろう。それでも足りなければこの本『時が新しかったころ』を渡すだろう。この二冊を読んで愛の奇跡を信じられない男はいないと私は断言する。ヤングの甘さは最 … [続きを読む] |
『火星年代記(新版)』(レイ・ブラッドベリ:著,小笠原豊樹:訳/ハヤカワ文庫SF)を読了。 まずは出版者の紹介文を引きます。 火星への最初の探検隊は一人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやりかたでもてなしたからだ。つづく二度の探検隊も同じ運命をたどる。それでも人類は怒涛のように火星へと押し寄せた。やがて火星には地球人の町がつぎつぎに建設され、いっぽう火星人は…幻想の魔術師が、火星を舞台にオムニバス短篇で抒情豊かに謳いあげたSF史上に燦然と輝く永遠の記念碑。著者の序文と2 … [続きを読む] |
『世界史の極意』(佐藤優:著/NHK出版新書)を読了。 現代は未だ「帝国主義」の時代である。植民地を求めないのは単に植民地の維持コストが高まったからに過ぎない。外部からの搾取によって生き残りを図るという行動様式に変化はない。(新・帝国主義)そして新・帝国主義は資本主義、ナショナリズム、宗教の三つの掛け算で動いている。その実相をアナロジカルに把握すること … [続きを読む] |
本日の一献は立春大吉祈願酒。
立春から、一週間ほど日が経ってしまいましたが、
お金を払ってから呑もうかと思って冷蔵庫に仕舞っていました。
まだお金は払ってませんが、せっかくのおめでたい酒。辛抱も限界ということで呑みました。
「富久錦 純米吟醸生原酒 立春朝搾り」でございます。
2月4日立春の早朝に搾り、加西市の日吉神社神主が祈祷してくださったありがたい酒。
へへぇ~~、と押し頂いてぐびりと杯を仰ぐと、クンッと酒の強さが喉をとおる。
新酒のフレ … [続きを読む] |
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