◇「人の優しさ感じた」
　障がい者に優しい観光まちづくりを考えようとバリアフリーモニターツアーがこのほど広島県尾道市であった。ＮＰＯ法人理事長で全盲の三輪利春さん（５９）＝松江市雑賀町＝が、妻美保子さん（５７）、補助犬で雄６歳のラブラドールレトリバー、ノアくんを伴って参加、尾道の魅力を体感した。
　ちょっとしたおせっかいでバリアフルな坂の街が「人が優しいまち」になるという視点で尾道の観光振興を図ろうと、会員制インターネットサービス・おのみち地域ＳＮＳ研究会が主催。８５年に交通事故で中途失明し自宅に引きこもった経験もある三輪さんは、延べ８人の観光ボランティアガイドの案内で、しおまち商店街（同市瀬戸田町）や、尾道本通り商店街（同土堂）、尾道水道沿いの海岸通りの名所を散策した。
　瀬戸田町サンセットビーチでは、昨秋、レンタサイクルに導入された２人用のサドルとペダルがあるタンデム自転車に「四半世紀ぶりに」試乗した。
　平山郁夫美術館では館長の平山助成さん（６９）が解説。陶板画「仏教伝来」や、取材地を示した世界地図に直接触る「一生に一度の経験」をし、法隆寺壁画「観音菩薩（ぼさつ）像」の複製画をカメラに収めた。
　三輪さんは「風や潮の香りに大自然と人の優しさを感じ、『生きていて良かった』と思えた。中国横断道で山陰とつながる尾道の魅力を盲学校の生徒たちの修学旅行先などとして発信してほしい」と語った。【中尾卓英】

毎バリアフリーモニターツアー：松江の全盲男性、広島・尾道を体感　／島根 （毎日新聞） - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110713-00000252…-mailo-l32 …
です。
日新聞HPです