もう一昨日のことになりましたが、関西学院大学総合政策学部(神戸三田キャンパス)に、内閣府地域活性化伝道師の坪田知己先生をお招きし、「サイバー社会論」の講義として、「メディアの現状と課題」と題した講演を行って頂きました。レポートが遅くなり申し訳ありません。 講演全体は3つのブロックにわかれていて、先生の経験からメディアと社会を語る「新聞記者というしごと」、さまざまな具体的なデータや時代のトレンドからメディアを分析する「メディアの現状」、そして先生の持論であるこれからのサービス文明社会におけるメディアのあり方を予言する「メディアはどこにいくのか!」を主題としてお話し下さいました。 第一部では、なぜ新聞だけが信頼できるメディアで存在し続けてきたのかを、先生の実体験を交えて面白く紹介して頂き、新聞づくりがこれまで「信頼」で支えられてきたことを知り、信頼できる情報のコストを考えさせられました。 第二部では、メディアの現状が非常に厳しい時代に入っていて、そのままでは絶対に復活しないことを思い知らされました。日経電子版の成功を材料として、今後の信頼できるメディアの構築について含蓄のある提示をしてくださいました。 第三部では、信頼できるメディアの創造を主題として、さまざな考察やアプローチを紹介、利己主義による不信の社会から、利他主義による信頼の社会への転換の必要性と、その中でメディアがどうあるべきか、今後必要とされる「信頼と向上心」についてお話し下さいました。 とても楽しい講義で、学生とのインタラクションを交えて、理解と刺激の大きな時間を過ごすことが出来ました。わたし自身も、板書しながらとてもよい勉強をさせて頂きました。学生にとっては、非常によい勉強の機会になりました。この度はほんとうにありがとうございました。 |