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2013年06月11日(火) 
「スモール・ワールド現象(small world effect)」は、知り合い関係を芋蔓式に辿っていけば比較的簡単に世界中の誰にでもいきつく、という仮説。米国の社会心理学者スタンレー・ミルグラムが1967年に行ったスモールワールド実験(small world experiment)で検証が試みられた「六次の隔たり」の基礎であり、ソーシャル・ネットワーキングサービスが考案された原点である。
http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=87955
http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=70

昨日の慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス大学院の「地域情報化論」でも話題にしたテーマのひとつだったが、いみじくもそこで、まさにスモールワールドを実感する出会いがあった。気仙沼出身の清水くんというFacebookに関する研究を行っている院生がその主人公である。

東日本大震災が発生してしばらくして、大学3年(当時)の次男の取得単位不足留年が確定した。たった1単位であるがされど一単位。自らの計算違いで4年生に上がれないという。岩手県や千葉県への被災地支援を行っていたこともあり、迷わず半年間休学して「災害ボランティア」へ参加することを薦めた。

群馬県桐生市の友人のお世話になり、泥かきや炊き出しを経験しながら、桐生と気仙沼の幼稚園をつなぐ「ともだちプロジェクト」を企画・運営していくことになる。父親のやっているボランティア活動をどこかで軽く見ていた次男が、このプロジェクトを通して人間として大きく成長することになる。

清水くんはなんと、次男がサポートしていた気仙沼の葦の芽幼稚園の出身者で、いまでも幼稚園とつながりがあるという。講義の中で事例紹介した次男の「転移」について、プレゼン資料に小さく記載していた幼稚園の名前を、清水くんは見逃さずに講義のあと語りかけてきてくれた。

「なんと世間は狭いんだろう」
講義で話した人のつながりとブリッジの役割を、まるでそのまま体現したかのような出会いであった。こたつ先生はええかげんやけど、漫談のようにして語る内容は結構しっかりしてるんだ(笑)。自分で感心した瞬間だった。

先ほど、次男に清水くんをFacebookで友達紹介しておいた。彼らのリアルな出会いが、次のスモールワールドをつなぐきっかけになり、清水くんの研究がますます深まることを期待する。

閲覧数1,532 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2013/06/11 03:32
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2013/06/13 07:45
    せっかくの繋がり
    葦の芽幼稚園、必要なものはありませんか?
    次項有
  • 2013/06/13 07:44
    そう言えば、初めて地域SNSのお話をうかがったときにも、スモールワールドの話が出ましたね
    私も周りの人を思い浮かべて、そうかもと思いました。
    尾道はもっと少ない人数で繋がってるんちゃう?とこたつさんが、言われてましたよね♪
    そうそう、そうかもと思いました
    港町だし
    昔はドッグに船が入ると、船員さんで溢れてましたからね
    次項有
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