往還回向 今日は、法事の中で、お坊さんから、 「往相(おうそう)」、「還相(げんそう)」の二種の回向についてお話しいただいた。 お話しによると、 「往相回向」とは、「往生浄土の相状」の略で、自分の善行功徳を他のものにめぐらして、他のものの功徳として、ともに浄土に往生しようとの願いをもととして説かれる。 「還相回向」とは「還来穢国の相状」の略で、浄土へ往生したものを、再びこの世で衆生を救うために還り来たらしめようとの願いを言う。この利他のはたらきも、阿弥陀仏の本願力の回向による。 いわば、自分自身の積み重ねた善根功徳を相手にふりむけて与えることを回向という。 よって往相・還相ともに阿弥陀仏の本願力として、仏の側から衆生に功徳が回向されるものとする。これを「他力回向」という。 他力本願は、ご先祖の方々が、現世の私たちに回向しているので、私たちも浄土に行けるというものなのかと理解してみましたがいかが。 |