この色合いがなんとも言えませんねー
淡路に行ったら、寄ってみたいです
パソナグループが、兵庫県淡路市の『旧野島小学校施設用地利活用事業』で譲渡された廃校「旧野島小学校」を改装して、農業の六次産業化などを通じて地域活性化を目指す『のじまスコーラ』(スコーラはイタリア語でScuola=学校のこと)を2010年8月にオープンしました。以前から友人に「のじまスコーラは(地域おこし事例として)面白い」と紹介されていたので、ぜひ一度訪問したいと思っていたのですが、昨日その念願がかないました。 スコーラは、パソナグループが淡路島内で実施している「ここから村プロジェクト」や「農業プロジェクト」に参加している、全国から集まった若者たちが中心となって運営しています。開設するカフェやレストランなどでは、山形県鶴岡市の人気イタリアン料理店「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ、奥田政行さんのサポートを得て、淡路島の食材を使った美味しい料理を提供いています。 また、農産物の加工所やワークショップスペース、旧音楽室を活用した音楽小ホールがあり、"農・食・学・芸"をキーワードに、島内外から多くの人たちが集まるようになっていました。 この日も、午前11時頃には旧校庭を利用した駐車場はほぼ満車。グラウンドに石灰でパーキング用の白線が引いてあるなんて凄く懐かしい感じ。旧教室前のテラスでは、ペットと飼い主が楽しそうに戯れています。校舎は西の瀬戸内海に面していて、前の道路が「サンセットロード」と呼ばれるほど夕陽の名所。教室を改装したレストランなどの施設からは、播磨灘に沈む大きな夕陽をひとりじめにできます。 施設内に入ると、農産物などの直売コーナーがあり、たくさんの新鮮な野菜を前に、買い物客がごった返していました。それもそのはず、値段が驚くほど安い。なんと直径25センチ超もあるキャベツの大玉が200円というからびっくりです。地元の人が土壌改良の末できた有機野菜とか。ほとんどスーパーでしか買い物をしないわたしには、大きなショックでした。 カフェのランチの名物は、その地元有機野菜のバイキング。コーナーが小さいので、着席した順に案内されて食事がスタートします。中でも「焼き玉葱」と「焼き椎茸」が絶品。もちろん他の野菜も美味しくて、若い店員さんたちは追加におおわらわでした。奥田政行さん監修のパスタも超本格的。こんな田舎に(ごめんなさい)どれもがスーパーがつくほどの一級品が集まり、またセンスもおもてなしも最高。そして「学校」という場の持つ空間の履歴がなんだか気持ちまで温かくしてもらえました。 パソナグループは、農業分野での雇用創出を目指して、2003年から独立就農希望者の育成や農業経営を学ぶ農業ビジネススクールなど、様々な取り組みを行っています。総帥の南部靖之さんの地元兵庫県では、2008年10月から淡路島に独立就農支援プロジェクト「チャレンジファームin淡路」を実施しているほか、2009年4月からは"半農半芸"という新しい兼業スタイルを提唱し、音楽家などの芸術家を中心に人材を育成するプログラム「ここから村」を兵庫県ふるさと雇用再生事業として実施しています。こうしたプロジェクトを通じて、これまで淡路島で約300名以上の若者の人材育成を行っています。 野島スコーラ繁栄の舞台裏には、パソナの地道な地域との協働の積み重ねがあるわけですが、全国各地の地域おこしがここから学ぶべきことは非常に多いと感じました。 |