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2012年12月17日(月) 

『エマ』第2巻を読みました。

 

 

 もともと『エマ』に出会ったのは『乙嫁語り』を読んでのこと。『乙嫁語り』では結婚相手を親が決める19世紀後半のユーラシアの習慣が描かれていた。森さんはそれを非難がましくは扱っていない。本作でも同じく19世紀後半の英国の事情が描かれている。階級(クラス)がキーワードだ。現代に生きる我々の常識(?)からすれば階級制度などおかしなことなのだろうが、この時代にあってはそれが定めというもの。森さんのとらえ方は必ずしも上流階級を否定するものではないようだ。上流階級に生まれた者として、家、家族、使用人を養っていく責任があるという考え方にも一理ある。さてさて、この階級(クラス)を越えた恋の行方はいったいどうなるのだろうか。

 そういえば、高田郁さんの人気時代小説『澪つくし料理帖』にも江戸時代の女料理人・澪と武士・小松原の恋が描かれている。未だ完結には至っていないが、第7巻『夏天の虹』時点では、小松原は武家の総領に生まれた者としての身の処し方を選んでいる。身分差のある二人の恋の行方、使い古されたテーマだが読者の興味をそそるテーマである。

 


閲覧数659 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/17 01:31
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