千葉県袖ヶ浦市にあるJR内房線の長浦駅。 みどりの窓口廃止の合理化から一週間。駅の業務に支障がでる混乱はないものの、いままで購入できたきっぷが買えない不便さを訴える声はかなりあるようです。 先月26日に現地の住民組織の連絡会と、JR東日本千葉支社との交渉がもたれましたが、決裂。 連絡会が地元の駅が不便になった現状を訴えたのに対し、 指定券発売機や券売機はお客様に学習していただくことで問題ない。 私たちは会社発足以降、増税以外の運賃値上げをしていない と、かなりのお客さん上から目線的な態度だったそうです。 公共交通機関であるサービス企業が、金融機関の預け払い機より難しい機械を、 これで、きっぷを買え というのは接遇のせの字もつかないレベルといわざるを得ない。 年度末、消費増税を控え、公共交通機関でも駆け込みのきっぷの購入、さらに4月以降は紙のきっぷとICカードで運賃が異なる運用が始まる。 お客さんが困るのに、すべて機械にまかせる=この鉄道会社の駅では、やたらと指定券発売機や多機能券売機の利用を宣伝している=のは、いやなことに逃げているのと同じである。 連絡会の話に戻しますが。 今回の長浦駅の合理化でかなりの規模の住民運動がおきたのは、予想外だった鉄道会社。しかし、この連絡会の活動、つまり、合理化撤回をあきらめさせる感じを受ける。それは沿線の自治体への鉄道会社の根回しがかなりのもので、そういうムードをつくろうとしている。 これは間違いである。 サービスを提供する企業が、対価をお客さんからいただくために自分たちの都合ばかりを優先したやり方は、いずれ、崩れる。 |