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2014年06月08日(日) 

『サヴァイヴ』(近藤史恵・著/新潮文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。


団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。ベテラン赤城は彼の才能に嫉妬しながらも、一度は諦めたヨーロッパ進出の夢を彼に託した。その時、石尾が漕ぎ出した前代未聞の戦略とは―(「プロトンの中の孤独」)。エースの孤独、アシストの犠牲、ドーピングと故障への恐怖。『サクリファイス』シリーズに秘められた感涙必至の全六編。


 

 

前二作『サクリファイス』『エデン』の外伝としての六つの短編。

ロードレースはエースを勝たせるために他のチームメイト全員がアシストにまわるという駆け引きのゲームという点で、レースそのものがミステリですね。全員の思いを受けとめて責任を引き受けるエースもかっこいいが、自分の名前は残らなくともエースの勝利に貢献できるなら本望というメンタリティーが限りなくかっこいい。まるで『葉隠』記された「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」ではないか。ロードレースには「武士道」に通じる精神がある。

 

 

 

 

 

 


閲覧数684 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2014/06/08 22:08
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