続いては、東京北区議会の6月定例の一般質問の傍聴。 25日の14時にいきました。 やはり、地方議会は場所によって、若干のやり方に違いがあります。 議員は最初、演壇で質問し、執行部の答弁を受け、再質問して答弁のだいたいは共通していますが。 北区議会は演壇での質問のあとの答弁が異なります。 総括的な答弁は区長、個別施策ごとの答弁は担当部長が。さらに詳細な答弁内容は、所管の委員会審議で説明という、答弁の段取りのようです。 再質問後の答弁で、担当部局長が自席より答弁するパターンはよく見かけますが、それは北区議会でもありました。 さて。2箇所のおまけの寄り道をしながらも、14時に議場傍聴席に到着。すでに10人以上は着席。斉藤議員の3人前の議員さんからの質問より傍聴しましたが、斉藤議員の質問開始時間が近づくにつれ、傍聴席がうまってきまして、質問開始時点で70席の傍聴席は埋まりました。傍聴席の大半が聴覚障害の皆様方。当事者が地方議会の表舞台にたつのが、いかに影響があるのが伝わります。 北区議会の傍聴席が満席になるのは、40年前の東北新幹線建設工事計画に関わる問題以来だそうです。 執行部の区長はじめ、議員も、傍聴席がだんだんうまっていくのつれ、表情が変わっていました。びっくりという感じで。 斉藤りえ議員の質問 障害のある方への情報保障と区への連絡手段について 障害のあるお子さんの教育 子育て支援について 以上の3本について、執行部に問いました。 これは斉藤議員がおかれている立場の視点と、当事者の方からの代表的な声が集約されています。 区施設への時間外への連絡方法で、FAXを使った手段の導入の提案については、来年4月施行の障害者差別解消法の時期に合わせ検討する。 児童相談所の区への移管については、その準備段階として区職員を派遣し、移管がスムーズにできるよう進める。 斉藤議員の話の中で、学童保育の預かり時間で、公設が18時まで、民間が19時までということが出され、区内にある学童保育を民間にという提案も。 私がみていまして、いくつか再質問のやりとりがありましたが、答弁に対して、すばやく、自分の発言を機械に入力し音声で伝えたのには、すごいと思いました。 22日の兵庫県明石市議会のやねたに議員、25日の北区議会の斉藤議員ともに、それぞれの伝える手段でもって、質問やりとりが現実できることを実証されたと思います。 でも、なりより議会の議員の方々、事務方の理解と協力がなくては、という部分も忘れてはなりません。 北区議会の正副議長はいずれも女性議員。斉藤議員の救いだったと思います。 当事者の視点から、問題点を取り上げ、改善をしていく。あらためて、地方議会に必要なことであることが、示されたように感じます。 なお、詳細につきましては後日公開の議事録と、斉藤りえオフィシャルサイト、東京都議のおときた駿議員のサイトで、報告の掲載がありますので、ご覧ください。 残念ながら、マスコミ取材は制限のままの、今回の北区議会の傍聴でしたが、是非とも取材を受け入れ、議会活動がより透明性がはかられるようになってほしいです。 余談 王子駅が北から南に向かって左にカーブをしたホーム。京浜東北線のお客さんの実数を思えば、安全対策は大丈夫だろうか。立ち番の駅員はいませんでした。 |