2017年1月27日 房日新聞社読者コーナー 今年1本目で通算82本目の投稿掲載 それでは原文を公開します。 昨年末の投稿で、3月4日のJRダイヤ改正について書きました。その後、特別快速を含め内房線で12本の見直し・削減が労使交渉の場で示されたようです。 しかし、私は3年後の東京オリパラを控え、高速バスの遅れの原因であるアクアラインや対岸の都心の道路が慢性的な渋滞が改善されない限り、鉄道たる内房線がそのための役割を果たすべきではと思います。 昨年、国の交通政策審議会で、新木場経由でのりんかい線・京葉線の乗り入れ実現が答申に盛り込まれました。 りんかい線は新木場から大崎までの鉄道で、新宿・大宮方面の埼京線と終日、乗り入れをしています。 りんかい線は三セクの鉄道ですが、乗り入れが実現することで、内房線・外房線との直通運転が可能になります。 前回の投稿で東京から館山まで、高速バスで1時間48分と書きました。 あらためて調べていきますと、鉄道で東京から館山まで、途中、蘇我に停車して木更津から館山まで各駅に停車する直通列車を運行すれば、1時間53分でいけるのではないかという、試算ができました。 20年前、鉄道の君津から東京方面は、時速100キロ運転が認められています。その時間距離短縮を活用すれば、できないことではありません。 りんかい線経由で、新宿から発着させる場合は、20分程度加算して2時間13分程度の所要時間が考えられます。 京葉線沿線自治体では、りんかい線乗り入れのためのホームライナー列車の試験運転の要望をされているそうです。 だとしたら、この要望を同時に実現させるためにも、都心から館山まで1時間53分でいける列車は必要性がでてきます。 運転本数を安易に増やすのでなく、今現在、限られた中でやりくりをすれば、木更津や千葉方面、都心との移動手段の両立はできるはずです。 この直通列車はあくまでも、木更津から都心方面は低額の料金券の購入すれば、高速バスとの運賃に差が生じないです。特急にすればおそらく敬遠されるでしょう。 次の年末年始に、新しい豪華貸し切り専用列車・四季島が、2018年元旦に和田浦駅で初日の出をみるのを含めたコースで、内房線を通る予定です。 パックツアーなどで熱心に誘致することも大事なのかもしれませんが、観光でこられるお客さんは様々。ある程度の選択肢を用意してお迎えをするスタンスは必要ではないだろうか。 災害に備え、電気が使えない事態を想定し、全国で3箇所しかない蓄電池の列車を、試験的に館山から安房鴨川の区間でも運転する提案もこの場で申し上げたい。 厳しい中にも可能性はあります。公共交通機関の主役は事業者でなく、あくまでも使う側です。その視点にたった取り組みではないだろうか。 |