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「どうしたんですか?」 ……… 男が警戒心を感じさせなかったせいだと思う。いつのまにか男の前にしゃがみ込んでいた。 |
お風呂に入る時よく、《風呂にはいるのは簡単なのに、それを文章で生き生きと書くのは難しい》という言葉が頭に浮かぶ。中学生の時に読んだ筈で、そうだとしたらいかにも芥川なのである。それに続けて《チェーホフは、水車小屋の側で瓶の割れた口が光っている、というだけで月夜を作ってしまう》というくだりがあったような気がする。 … [続きを読む] |
有川浩さんの『植物図鑑』を読んでいます。
ベタ甘の恋愛小説ですが、主人公(さやか)と玄関先で拾った男(いつき)が野山や川に出かけ野草を採って料理をします。人呼んで「道草恋愛小説」。
犬猫じゃぁあるまいし、玄関先で男が拾えるのか? と疑問に思われた方は是非、読んでみて下さい。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200906-02/
わが家でふきのとうが採れたので、ばっけ味噌を作ってみま … [続きを読む] |
標準語であったら「いない」→「いらっしゃらない」程度の変化しかタメグチと敬語の変化は無いのに対して、「いーひん」→「いはらへん」→「いてはらへん」→「いやはらへん」→「いやはらしまへん」と、まるで出世魚のように、丁寧度が増すにつれて、敬語がどんどん長く伸びていく。各語に込められる丁寧さの度合いは、言葉が長くなるにつれて微妙に、しかし確実に深まっていくのであり、そのごく微妙に丁寧さの違う言葉を、京都人達は場面場面に応じてとっさに使い分ける能力を持っているのです。
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すべての本はなにかしらの過去を背負っている。持ち主に大事に読まれ、愛された本もあれば、仕舞いこまれたまま忘れられていた本もあるだろう。 … [続きを読む] |
「でもよ、誰かに話すだけでも気が楽になるってこともあるぜ……ほら、『落穂拾ひ』にもあったろう。『なにかの役に立つということを抜きにして、僕達がお互ひに必要とし合ふ間柄になれたら、どんなにいゝことだらう』ってな。甘ったるいけど、胸に染みる言葉じゃねえか? 胸にたまってることがあるなら、俺はなんでも聞くぜ」
『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』 … [続きを読む] |
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