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ひとは心の目指すところに向かって生きているのだ、と思うようになった。心の向かうところが志であり、それが果たされるのであれば、命を絶たれることも恐ろしくはない。 (本書P352より)
『蜩の記』(葉室麟・著/祥伝社文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。 手許に置きたい一冊。日本人の心をふるわす傑作時代小説! |
「よくいるわよね。 ほら、自慢の車を洗車したあとに雨に降られると舌打ちしたりするようないやな男が。ああいうのは絶対に女に嫌われるタイプよ。車は雨の日こそみがくんだわ。 ぴかぴかにみがいたボディに雨の滴が玉になって走るのって、すごくセクシーだと思わない? 雨の日に車をみがくのを嫌がる男なんて最低ね 」 (本書P36より)
『雨の日には車をみがいて』(五木寛之・著/集英社文庫)を読 … [続きを読む] |
世の中全体が、バブル崩壊後の不景気という名のトンネルにすっぽりと入り込んでしまい、出口を見出そうともがき苦しんでいたこの十年間。一九九四年から二〇〇四年に亘わたる就職氷河期に世の中に出た若者たち。その彼らを、後に某全国紙の命名により、「ロスト・ジェネレーション」、略してロスジェネ世代と呼ぶようになる。 (本書P025より)
『ロスジェネの逆襲』(池井戸潤・著/ダイヤモンド社)を読み … [続きを読む] |
そのとき、平太は一線の馬群を割って飛び出したゼッケンを見て、息を呑んだ。ものすごい末脚である。 唖然としてウイニングランを眺めていると、ぽんぽんと、三橋が平太の肩を叩いた。 「どんな駄馬でも、たまには勝つこともある。それが人生というものだよ、平太。だからおもしろいんじやないか」 そういうと、三橋は来賓室を出て行った。 … [続きを読む] |
『Fellows! 総集編 乙嫁語り&乱と灰色の世界 』(森薫&入江亜季 BEAM COMIX)を読みました。
『乙嫁語り』は既刊五巻まですべて持っています。ですから何を今更なのですが、気になったのは「クレールさんの日常茶飯事」。森薫唯一の単行本未収録作品となれば読んでみたくなるではないですか。おまけに表紙を飾るもう一人の美女。入江亜季さんの『乱と灰色の世界』のヒロイン乱ちゃんとか。さらに読んで … [続きを読む] |
オオスズメバチは、幼虫時代は肉食だが、成虫になると逆に肉などの固形物は一切食べられなくなる。そのため樹液や花蜜が食物となるが、最高の栄養源は幼虫の出す唾液だった。そこには特殊なアミノ酸化合物が含まれていて、これのお陰でオオスズメバチのワーカーは体内の脂肪を直接燃やしてエネルギーに変換することが出来る。人間を含むほとんどの生物は脂肪を燃やす場合、いったんグリセリンに変えてから分解してエネルギーに変換するが、この時、乳酸が発生し、筋肉疲労をひきおこす。しかし脂肪を直接燃やすことのできるオオスズメバチは、体内に乳酸を発生さ |
字も読めず、行商しながら子供を育て、ただただ馬車馬のように働いた母親であった。高齢になってからも、働くことしか知らなかった。白内障のため、ほとんど眼が見えなくなっているのに、麻を紡いで糸をとり、手探りで蚊帳を編み続けた。寝つくまでその仕事を止めなかった。 直吉は、意識もないタミの寝床に坐り、その死を見守った。蚊帳といえば、子供のころ直吉は、夜中にいきなりタミに起こされたことがある。雨が漏り、ボロ蚊帳を濡らしていた。 「これは御先祖が貧乏人をいじめ |
『どこまでやったらクビになるか - サラリーマンのための労働法入門』(大内伸哉・著/新潮新書)を読みました。
著者の大内先生とは、先日、ご講演を聴き、その後食事をしながら親しくお話をさせて頂きました。雇用や労務問題に関するしっかりとしたお考えに感心しきりでした。政府には是非、大内先生のお考えを政策化して欲しいものです。さて本書ですが、サブタイトルどおり入門書として … [続きを読む] |
2013年10月の読書メーター … [続きを読む] |
『はなうた日和』(山本幸久・著/集英社文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。 定年間近の平凡な会社員・虹脇は、突然部下の美人OLから飲みに誘われる。手を握られながら「副社長を殴ってほしい」と頼まれて―。(「ハッピー・バースディ」)。売れないアイドルのミドリは、今日もオタク相手に撮影会。しかしその帰り、子連れの元カレと再会し…(「五歳と十ヵ月」)。さえない日常の中にある、小さな幸せときらめきを描いた短編集。文庫化に際し、書き下ろし短編を特別追加。
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