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2014年05月18日(日) 
5月17日(土)夕方、片道90分電車に揺られて、馴染みの伊丹に。この日はJR伊丹から阪急伊丹駅までを中心とした繁華街で「伊丹まちなかバル」が開催されている。市立伊丹高校の高校生が地域活性化に寄与する中で社会人基礎力を養成する「いたみ共育プロジェクト」の一環として、先生方と一緒に賑わいの中に加わってきた。

スペインでおなじみの「BAR(バル)」は、朝から深夜まで営業している店が多く、朝はモーニング、昼にはランチ、買い物帰りにちょっと一息、夜になれば顔見知りと会話を弾ませながら一杯と、住民の生活に密着した存在。その時々で様々な役割を果たし、人々にコミュニケーションの場も提供している。

バルでお酒と一緒に出されるのが「ピンチョス」。日本でいうところの付け合せ。もともとお酒についてくる無料の付け合せが人気となって、立派なメニューとして出されるようになった。生ハムやチーズのほかに、フライなど豊富なメニューが手ごろな値段で味わる。

日本でも「函館バル街」を起点して、さまざまな地域で「バル」が開催されるようになり、普段では見られない賑わいと楽しい雰囲気、そして良質の料理やドリンクを楽しむイベントが拡大している。

その中でも「伊丹まちなかバル」は別格だ。回数を重ねる度にその完成度が進化している。他の地域から多くの視察を迎える魅力には、いくつかの伊丹らしい秘訣がある。そのひとつが「伊丹オトラク」という音楽イベントだ。

「伊丹オトラク」は、まちなかバルを先んじる2005年、観客、アーティスト、音楽、フード、ドリンクなど、みんな一緒になって音楽を楽しむプロジェクトとして、カフェ、バー、ホールなど伊丹市内の音楽を楽しめるスポット&ライブを一同に紹介することから始まった。当初は5店舗からのスタートだった、お金をかけずに継続するというポリシーから参加店舗や団体が増加し、どんどんつながりが生まれ広がっていった。店舗やホールだけでなく、オープンな広場や公園で演奏する気軽さとリラックスして聴ける企画も実施し、気負う事なく「普段使いの街と音楽って?」と遊ぶノリを大切にしている。

このオトラクがまちなかバルとコラボレーションし、「伊丹オトラクな一日」として「まち歩き」「身軽さ」「遊び」という自由度の高いスタイルを大切にして、「流しの演奏」をしたり「練習風景」を作ってみたり「ちんどん風の音楽隊を結成」したりと音楽のある風景を作り出している。一般的には「飲み食い」のみが主体となりがちなバルに、音楽というエッセンスがまちごと加わることよって、雰囲気づくりだけでなく参加者の一体感まで醸成して、「賑わい」という言葉にぴったりなイベントを実現しているのである。

ミュージシャンや街の人からの相談に耳を傾け、音楽からちょっとした形を提案する。問題解決というより視点を変えて楽しむ「伊丹オトラク」が、一見異なるアプローチまちなかバルとハイブリッドした背景には、伊丹のまちづくりに頑張る多様な人材とそれを橋渡しするネットワークブリッジの効果が大きい。そんな仕組みに思いをはせながら、美味しく愉快な仕掛けにしばしどっぷりと浸かって楽しんだ。

閲覧数861 カテゴリ日記 コメント2 投稿日時2014/05/18 06:09
公開範囲外部公開
コメント(2)
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  • 2014/05/18 07:38
    いたまちはいけやんさんはじめ、皆さん頑張っておられますね
    いつか行ってみたい町です
    共育体制が、SNSを取り込んだ形で、何年も前から続いているのは、他には見られない特筆すべきことだとも思います。
    本来テレビで取り上げられてもおかしくないですよ。
    次項有
  • 2014/05/18 09:09
    > ももたろうさん

    伊丹は10年前にはバラバラだった人材が、今ではさまざまに連携・協働して相乗効果を発揮しています。いちど「人間曼荼羅(人材ネットワーク図)」を描いて、しっかり分析してみなくてはと考えています。
    次項有
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