沖縄土産で購入してきた「あぐー豚ロース」のブロック肉を、昨日はソテーにして頂きました。「あぐー豚」はJA沖縄の登録商標で、幻の島豚「アグー」の雄と白豚の雌を交配させた食肉用の豚肉です。絶滅寸前だったアグーを苦労しながら復活させて、最近は「あぐー」として内地でも超高級ブランド豚肉として販売されています。 低コレステロール(1/4)、豊富なビタミンB1(アミノ酸)、多量のうま味成分(グルタミン酸)、柔らかくておいしい、肉の色沢が良く臭みがない、あくが出にくくて油が香ばしい、などという長寿食として重用されてきたアグー豚(原種はカタカナ表記です)の持つ特徴を引き継いだ素晴らしい豚肉です。 冷凍状態のブロック肉は、とても包丁が入るような硬さではなく、我が家で一番寒い部屋に一日常温でおいて解凍しました。ドリップもなく、柔らかくなったロース肉を1.5センチくらいのステーキに切り分け、すこし隠し包丁を入れて軽く塩胡椒を振りました。 このとき、ロース肉に入れる包丁の感覚が、スーパーの豚肉とまったく違います。特別包丁を研いだ訳ではないのに、すっと入ってさっと切れ目が入る。抜群に柔らかなお肉でした。特段、隠し包丁は必要ないかも知れません。 中火のフライパンでじっくりと焦げ目を付けながら焼いて、ワインでフランベしたら、蓋をして弱火でしばらく蒸します。水分が取れてきたら、お肉を取り出してアルミホイルで包みます。5分くらいお肉を休めると、旨味がさらに増します。いつもなら、醤油味のにんにくバターソースを作るのですが、しっかりとあぐーを味わうために、この日はそのまま頂きました。 ここからは、なかなか文字や写真では表現できません。上等の和牛ステーキとは味わいが違う、素晴らしい満足感がありました。なにより、普段は天敵の豚の脂肪が「さわやか!」という印象で口の中でとろけていきます。原種はメチャクチャ脂身が多いそうですが、交配種のあぐーは、日本人の味覚と健康にベストマッチじゃないかな~。ごちそうさまでした♪ |