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2012年12月31日(月) 

「あたくしを行かせたくないようね、フルーテ?」
 フルーテは上級使用人にふさわしい綿の白手袋をびしっとはめた両手をしばし見下ろしてから答えた。
「わたくしはミスター・タラボッティーとふたつの約束をいたしました。ひとつはあなたの身を守ることです。エジプトは危険な場所です」
「ふたつめは?」


閲覧数1625 カテゴリ読んだ本 コメント2 投稿日時2012/12/31 09:02
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2012年12月23日(日) 

「失礼ですけど、あたくしを殺しにいらしたの、アンブローズ卿?」 アレクシアはエセルに手を伸ばしながら、じりじりと馬車の扉からあとずさった。・・・・・(中略)・・・・・

 アンブローズ卿はそのとおりというように小さく首をかしげた。「気の毒だが、答えはイエス。ご不便をかけて申しわけない」

「あら、本当に? 謝るくらいならやめていただきたいわ」

閲覧数675 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/23 13:20
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2012年12月22日(土) 

『シャーリー』(森薫・著/エンターブレイン)を読みました。

 

前もってことわっておくが、私はメイドオタクではない。言い訳がましいが本当のことである。

確かにいろいろな物事に耽溺するクセがあり、それをオタクと言われてもしようがない。いや、むしろそれを誇りに思う。しかし私は「いらっしゃいませ~ご主人さま~♪」などという挨拶で迎えてくれるというメイド喫茶なるところには行ったこともないし、行きたいとも思わない。ビジュアル的にもフリフリ・エプロンなどに萌えたこともない。

しかし、『エ


閲覧数2113 カテゴリ読んだ本 コメント4 投稿日時2012/12/22 08:14
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2012年12月22日(土) 

『エマ ヴィクトリアンガイド』(森薫・村上リコ・著/エンターブレイン)を読みました。

 

 

2003年12月5日初版初刷発行とある。本編『エマ』の第3巻が発刊された日と同じだ。第10巻(完結)まで読んでこれを手にしたのだが、もっと前に読むべきだった。19世紀末ヴィクトリア朝の家事使用人事情、風俗などについて、森薫氏と村上リコ氏のフェティシズムあふれる解説が


閲覧数631 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/22 06:25
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2012年12月21日(金) 

『エマ 10』(森薫・著/エンターブレイン)を読みました。

 

 

とうとう完結巻ですね。登場人物それぞれにお幸せにと祈りたくなる大団円。やっぱり物語は、特に恋愛ものはハッピーエンドでないとね。エレノア・キャンベルがいい人に巡り会えたことも、ほんとうに良かったと思える。森さんありがとう。1巻から10巻まで読み通して森さんの画がどんどん進化しているのが判る。だんだ


閲覧数616 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/21 23:08
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2012年12月19日(水) 

『エマ 8』(森薫・著/エンターブレイン)を読みました。

前巻7で本編は終了。本編の周辺をスピンアウトさせた小編です。それだけに森氏のこだわりと想いが伝わってくる逸品ぞろいです。

 

(装画は若き日のケリーとダグ)

 

 

<夢の水晶宮>

エマの最初の雇い主のケリー、彼女は本編でエマを拾い教育してくれた恩人として描かれて


閲覧数718 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/19 23:40
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2012年12月18日(火) 

『エマ 7』(森薫・著/エンターブレイン)を読みました。

 

 

ついに本編終了。まだまだ二人の人生、これからも茨の道だろう。でも、この二人には試練を乗り越えた強い絆がある。そして、二人を見守ってくれる良き人たちがいる。こんなにもお互いを想う二人が幸せになれないとしたら、そんな人生、そんな世の中クソくらえだ。何としても幸せになるのだぜ、お二人さん。さて、次は


閲覧数683 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/18 23:54
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2012年12月18日(火) 
『エマ 6』(森薫・著/エンターブレイン)を読みました。

 

そうくるかっ! 物語を紡ぐ者ってのは悪魔の心を持っている。登場人物に平気で試練を与えるのだ。人の恋路を邪魔するのだ。そんでもって、純真な乙女(エレノア)を泣かせてしまうのだ。この装画を見よ。悪魔の黒だ。あぁ、エレノアがいじらしい。エマはどうなる。ウィリアムよ、何とかしろ! (あ、これは森薫氏にお願いす


閲覧数645 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/18 22:19
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2012年12月18日(火) 

『エマ 5』(森薫・著/エンターブレイン)を読みました。

 

 

なるほど、ウィリアムの父・リチャードと母・オーレリアにはそんな過去があったのか。ウィリアムとエマを取り巻く人々の思いと哲学が厚みを増して読者に迫ってくる。単なる貴族とメイドの悲恋にとどまらず、すばらしい物語になっている。久しぶりにブロンテの『ジェーン・エア』を読み返したくなった。加えて森薫氏の


閲覧数634 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/18 21:06
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2012年12月18日(火) 

ハキム : 何のつもりだ?

ウィリアム : 何のって・・・・・・、何が?

ハキム : とぼけるな

ウィリアム : ・・・・・・

         ・・・つまりさ

         クラス(階級)は絶対なんだろ

ハキム : エマの事か

ウィリアム : ・・・・・・

ハキム : そのエマももういない

ウィリアム : ・・


閲覧数653 カテゴリ読んだ本 コメント0 投稿日時2012/12/18 04:56
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